お役立ちコラム

Column
Vol.09

服に穴を開けた犯人は?

洗ってキレイになった服を改めてよく見たら・・・

収納していた服を久しぶりに着てみたら・・・

穴が開いていた! 

という経験はありませんか。服の生地(繊維)から原因を推理すると・・・

◆シルク・ウールなどの動物系天然素材に穴が開いていたら ⇒ 犯人は衣類害虫かも! 

カシミヤ・アンゴラなどの高級天然繊維は衣類害虫にとってのごちそうです。

また、一枚の服に虫食いを見つけたら、クローゼット内の他の服にも穴が開いている可能性があります。

衣類害虫が活発になる春は特に、天然繊維の服は要チェックです!

 

◆ナイロン・ポリエステルなど化学繊維に穴が開いていたら ⇒ 犯人は、通りすがりの歩きタバコをしていた人かも?

ナイロンやポリエステルは、流行のダウン製品をはじめ、様々な生地によく用いられている繊維ですが、熱に弱いです。(弱いと言っても溶融温度は200度以上あります)

通りすがりの人が手に持っていたタバコ、たき火から飛んできた灰が接触するなどして、来ている本人が気づかぬうちに溶解していることがあります。また、調理中に飛んだ油で溶解することもありますので、調理中の服装にもご注意を。

◆濃い色の綿製品に穴が開いていたら ⇒ 犯人は漂白剤かも? 

 

漂白剤やカビ取り剤が付着すると、繊維が脆くなり、そこだけ変色したり、その部分の生地が薄くなったりします。特に金属性染料は化学変化が起きやすく、付着部分だけ脆化して穴があいたように見えることがあります。

 

虫食いの場合は、食べたところに食べカス(繊維くず)が残ります。

熱や化学変化の場合も、繊維はボロボロになりながらも残っています。

これら繊維くずが穴を隠しているので、洗濯前は気が付きにくいのです。

【【 洗う 】】という物理的な力が加わると、穴を隠していた繊維くずが汚れと共に取り除かれます。

そのため、「洗濯したら穴が開いているのに気付いた」となるのです。