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「ぬいぐるみを黒い袋に入れて天日干し」は効果なし!?
Vol.68

「ぬいぐるみを黒い袋に入れて天日干し」は効果なし!?

夏場になるとSNSなどで「ぬいぐるみを黒いビニール袋に入れて日光に当てればダニ退治ができる」という情報を目にすることがあります。
しかし、残念ながらこの方法はダニ退治として有効とは言えません。

天日干しの限界


ダニは50℃なら数時間、60℃以上なら数分で死滅します。
しかし、真夏の炎天下で布団の天日干しをしても、表面温度は40℃台、内部は30℃台までしか上がりません。
さらに厄介なことに、ダニは熱を感知すると温度の低い奥深くへと逃げ込んでしまいます。
黒い袋に入れればもっと高い温度になるのでは?と期待してしまいますが、黒いビニール袋に毛布を入れて真夏の太陽光に数時間当てても、袋内の温度は40℃台までしか上がらないという実験結果があります。
このことから、布団と同じく中に綿がたっぷり詰まっているぬいぐるみも、天日干しによるダニの死滅効果はほとんど期待できません。

 

紫外線がもたらすダメージ

殺菌効果を期待してぬいぐるみを天日干しする方も多いかもしれませんが、実は直射日光による紫外線ダメージのデメリットのほうが深刻です。
紫外線には生地の染料を分解する性質があるため、日光に当て続けると色が抜けて白っぽくなったり、繊維そのものが劣化して傷んだりするおそれがあります。
また、窓際や車内などに飾っているぬいぐるみも、気づかないうちに紫外線によって色あせてしまうことがあるため、普段から直射日光を避けた場所に置くよう心がけましょう。

 

干すなら「天日干し」より「陰干し」を

ダニはジメジメとした環境で繁殖するため、干して湿気を飛ばすこと自体は効果的です。
直射日光に長時間当ててしまうと紫外線によって生地がダメージを受けてしまうため、風通しの良い日陰や室内に干すようにしましょう。

 

ダニの死骸・フンの除去に掃除機は有効

 

生きたダニは繊維にしがみつくため、掃除機ではほとんど吸引できません。
一方、アレルギーの主な原因であるダニの死骸・フンは掃除機で取り除くことができるため、ぬいぐるみに丁寧に掃除機をかけてあげることはアレルギー対策として一定の効果があります。

 

洗いはクリーニング店へ相談を

ダニはホコリの中に多く潜んでいるので、普段からぬいぐるみにホコリをためないようにし、汚さないようにすることが一番のダニ予防になります。
汚れが気になるので水洗いしたいという方も多いと思いますが、ぬいぐるみは水洗いできないデリケートな素材で作られていることも少なくありません。
自己判断での水洗いや乾燥機の使用は、パーツが取れてしまったり、形が崩れて元に戻らなくなったりしてしまうことも……。
大切なぬいぐるみが元の姿に戻らなくなって後悔する前に、ぬいぐるみのクリーニングができるお店へ相談してみてください。