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「“繊維の宝石”カシミヤ」
Vol.18

「“繊維の宝石”カシミヤ」

 

カシミヤは、寒い山岳地帯に生息する カシミヤ山羊から取った綿毛が原料です。

絹のような美しい光沢、軽く柔らかな触り心地、高い保温性をもつ高級素材です。

ウールは 羊一頭から約4キロほど取れるのに対し、カシミヤは 山羊一頭から200グラム程しか取れません。

その上、不純物を取り除く工程のあとに残るのは100グラム程度なので、その希少性から〝繊維の宝石〟と言われています。

近年、海外の産地から日本への供給量が増え、アパレル各社が手頃な価格で販売するようになったので、身近な存在となりつつあります。

柔らかな風合いを生かすために、あえて糸の撚りを少なくしているものが多く、毛が抜けたり毛玉ができやすいので、連続着用は避けましょう。

繊維が長いので毛玉ができやすいですが、この毛玉は指で簡単にとれます。

毛玉がとれにくいのは模造品かもしれません。短い毛や太い毛、別の毛(化学繊維など)が入っていると、全体的な光沢が少なかったり、重く感じます。

カシミヤは水の影響を受けやすく、水分を含んだ状態で摩擦を受けるとフェルト化することがあります。バッグの紐やシートベルトを使う時は注意しましょう。

尚、カシミヤは衣類害虫にとっての〝ご馳走〟です。

収納時には防虫対策をお忘れなく!