お役立ちコラム

Column
Vol.35

「ポリエステルについて」

石油を原料とするポリエステルは、アクリルやナイロンとともに代表的な合成繊維であり、原料が手に入りやすく安価なため、世界中で流通しています。

そのメリットの多さから、衣類はもちろん、寝具・バッグ・傘・テントなどさまざまな製品に使用されている素材です。

■メリット

・軽くて丈夫
・シワになりにくく型崩れしにくい
・耐久性が高く洗濯しても劣化しにくい
・乾きやすい
・虫食いに遭いにくい
・熱に強い
⇒乾燥機やアイロンで扱いやすい
・ヒートセット(熱によって形態を保つ)がしやすい
⇒プリーツ加工に適している

 

■デメリット

・吸湿性が低い
⇒汗をかくと着心地が悪くなる
・静電気を帯びやすい
・毛玉ができやすい

 

繊維にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、2種類以上の繊維を混ぜて糸を紡ぐ「混紡(こんぼう)」により、綿などの天然繊維とポリエステルなどの化学繊維のメリットを活かした素材の衣類も多くみられます。