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ジメジメとした梅雨の季節、服を取り出したら湿っぽかったり、嫌な臭いがしたりしたことはありませんか? クローゼットやタンスは湿気がたまりやすく、放置するとカビが生える原因になります。 この記事では、大切な衣類を守る、クローゼットやタンスの湿気対策について紹介します。
カビは気温20度~30度、湿度70%、埃や汚れなどの栄養分がある環境で繁殖しやすくなります。 クローゼットや押し入れは密閉空間のため通気性が悪く、湿気がたまりやすくなります。
さらに梅雨の時期は湿度が高くなるだけでなく、徐々に気温が高くなってきて、熱がこもります。
また、部屋に比べて掃除をする頻度が低いため埃もたまりがちです。 つまり、クローゼットや押し入れはカビが発生しやすい条件がそろっている場所なのです。
次に、湿気対策の基本を紹介します。 大切なのは、空気を循環させて風通しをよくすることです。
衣類を隙間なく詰めてしまうと空気の流れが悪くなり、湿気がたまりやすくなります。さらに型崩れの原因にもなります。
空気の通り道を確保するように、空間にゆとりを持たせて収納しましょう。 また、押し入れの引き出しや布団はなるべく床や壁につかないように、すのこ等を置いて隙間をつくると湿気対策になります。
閉め切ったクローゼットや押し入れは湿気がたまりやすく、風通しが悪くなってしまいます。
晴れている日はクローゼットや押し入れを開けて、タンスの引き出しも開放して空気を入れ替えるようにしましょう。
水分を含んだ空気は重いので、下の方にたまります。そのため、除湿剤や乾燥剤は下の方に置くと効果的です。
洗濯した衣類を生乾きのまましまうと、同じ場所にしまってある他の衣類まで湿気を含んでしまうので、繊維の奥までしっかりと乾燥させてから収納します。 また、その日に着た服をそのまましまうと湿気や臭いの元になります。 たとえ雨に濡れていなくても、見た目には汚れていなくても、汗や湿気を含んでいることが多いものです。上着なども脱いですぐにしまわずに、埃を払って一晩ハンガーにかけて湿気をとばしてからしまいましょう。
クリーニング後に被さっているビニールは通気性が悪く、湿気がこもりやすい形状になっています。 変色や黄ばみの原因になることもあるため、ビニールカバーは外して保管しましょう。
湿気は下の方にたまりやすいので、重ねて収納すると下に置いた衣類が湿気を帯びてしまいます。 洗濯後の衣類を引き出しに収納する時に、一番下にしまっている服を一番上にしまい直し、空気があたるようにします。また、服を立ててしまうと通気性がよくなるのでこちらもおすすめです。
雨の多い時期は部屋干しをすることも多くなりますね。濡れた洗濯物があることで部屋中が湿っぽくなってしまいます。 そんな時はエアコンのドライ機能を活用しましょう。ドライ機能を使って部屋干しをすると、より速く乾かすことができるため、雑菌が繁殖しにくく、嫌な臭いもつきにくくなります。
湿度を下げるためには空気の流れを止めないことが重要です。
週に1回程度、扇風機やサーキュレーターでクローゼットに風を送るのも効果的です。
雨の日や、窓やエアコンが無く空気の通りが悪い場所に収納がある場合でも、手軽に短時間で湿気をとばすことができます。
衣類には、白い埃のような見た目で比較的除去しやすい「白カビ」と、ガンコな「黒カビ」の2種類が主に発生します。 それぞれの落とし方を紹介します。
表面についているだけなので、アルコール除菌で簡単に落とすことができ、再発を防ぐこともできます。悪化する前に取り除くことが肝心です。
1. 屋外で服をはたいてカビを払い落とす 2. エタノール消毒スプレーをたっぷり吹き付ける 3. 酵素系漂白剤を入れて洗濯機で洗う
こちらは繊維の奥深くまで根を張っていて、表面だけ取り除きキレイにしてもまた生える可能性があるため、酵素系漂白剤でつけおき洗いをする必要があります。 熱に弱いので熱めのお湯を使って洗うのが効果的です。お湯で洗えるか、漂白剤を使えるかどうか確認してから洗いましょう。
1. 綿棒などでカビが生えている部分に漂白剤を直接塗り込む 2. 約50度のお湯に規定量の漂白剤を混ぜて漂白液をつくる 3. 2の漂白液に30分~2時間つけておき、30分毎くらいに落ち具合を確認する 4. 洗濯機で洗って完了
これでも落ちない場合や、自宅で洗えない衣類はクリーニング店に相談してみましょう。 ただしクリーニングでも除去することが難しい場合がありますので、湿気対策とこまめな洗濯で発生を未然に防ぐことが肝心です。
服と収納スペースの湿気対策について解説しました。 タンスやクローゼットは高温多湿になりやすく、埃がたまりがちなため、放っておくとカビが発生してしまう可能性があります。 特に湿気の多い梅雨の時期は、しっかりと対策をして快適な収納環境をつくり、お気に入りの服を気持ちよく着られるようにしましょう。
以上
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