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衣類につく害虫の種類とその生態を解説!
Vol.40

衣類につく害虫の種類とその生態を解説!

衣類に服を開ける害虫(衣類害虫)、ほんとうに厄介ですよね。
気を付けていても、いつの間にか小さな虫食いが…何てことも少なくありません。

この記事ではそんな衣類害虫の種類とその生態をお伝えします。

衣類につく害虫の種類

衣類を食べる害虫は主に「カツオブシムシ」と「イガ」の仲間です。
どの虫も幼虫の時のみ衣類を食べ、成虫になると食性が変わります。

ヒメカツオブシムシ

幼虫は5~5.5mm程度の大きさで、全身を長い毛に覆われています。
毛糸や絹など、特に動物性の繊維質のものを食べて成長します。

その為、毛糸だけでなくシルクや毛皮といった高級な衣類も被害にあいやすい傾向にあります。

ヒメマルカツオブシムシ

ヒメカツオブシムシとは違い幼虫は丸い形をしており、大きさも4~4.5mm程度
です。
また食性にも違いがあり、動物性のものだけでなく植物性のものも餌にすることができます。その為家庭内で被害にあう製品は多く、被害が大きくなりがちになります。

イガ

幼虫の体長は7mmほどで、繊維によって作られた筒状の鞘の中で生活し、移動の際もこの鞘ごと移動します。

衣類や乾物などが被害にあいやすく、動物性の繊維を好むため、カシミヤやシルクといった高級な衣類は特に被害にあいやすいと言えるでしょう。

コイガ

幼虫の体長はイガとおなじく7mmほどで、筒状の巣を作る所も同じです。
違いとして、コイガは植物性のものも餌にすることができます。

”コイガ”と名前がついていますが、成虫になるとイガよりも一回り程大きくなります。

衣類害虫を寄せ付けない為に

上述した衣類害虫の成虫は日本中どこにでも生息しており、屋内・屋外問わず活動しています。

成虫は空いている窓や干してある洗濯物を介して家の中に侵入し、クローゼットなど幼虫の餌(衣類)がある所に卵を産み付けます。

また衣類害虫は気温が20度前後、湿度60%以上になると活発に行動を行うようになりますので、クローゼットの中に防虫剤を入れるだけでなく通気性を保ち、
衣類害虫が活動しづらい環境に整えることも大切です。

また服についた皮脂やほこりなども衣類害虫は好んで食べますので、服はしっかりと洗濯してからしまう、クローゼットの中を定期的に掃除するなどで衣類害虫の餌が増えないように努めましょう。

まとめ

この記事では衣類害虫の種類と特徴、また衣類を守るための方法を解説しました。

気を付けていてもいつの間にかやってきてしまう衣類害虫ですが、しっかりと予防することでその被害は最小限に抑えることができます。

衣類害虫の生態を知り、対策を立てて大切な衣服を守りましょう。